女性がもらえる年金と支給開始年齢について

女性のもらえる年金(ここでは老齢基礎年金や厚生年金といった公的年金のこと)について知っておくことで、老後の資金計画が立てやすくなります。女性は“産む性”ですから男性よりも一定年齢超えて働き続ける人が少ないことが年金額に反映されています。

女性と年金について知っておこう

女性の一生の選択肢によって年金も切り替わる

女性の一生には様々な選択肢があり、ずっと職業婦人として働く人もいれば、家庭に入る人もいます。その人生の選択肢によって、年金額も大きく上下動するのです。結婚した後で離婚する女性もいますが、こういう女性は老後の年金を別れた夫と分割するようになります。最近では初婚年齢が上がってきている(30歳前後)ので、独身時代に厚生年金をかけていて、結婚してから第三号保険者(国民年金)に切り替わり、それと同時に確定拠出年金に加入して、時間ができてからパートにでて厚生年金に加入する場合も。

年齢無関係に専業主婦でも入れる確定拠出年金(DC)

これまでは女性のための公的年金といえば、老齢基礎年金や厚生年金がメインでしたが、第三の年金として「個人型確定拠出年金(DC)」も次第に普及してきています。主婦で「これから老後に向けてしっかり貯蓄をしたい」というのなら、確定拠出年金(DC)を検討するべき。20歳から60歳未満の年齢の人なら誰でも加入できますが、加入にはいくつか条件がありますし、加入時に手数料として7,000円前後は費用がかかります。運用金融機関にも手数料を支払う必要があります(手数料無料の証券会社もあります)。

厚生年金を繰り上げ受給できる特別支給の引き上げについて

①厚生年金に入っていた期間が1年以上あって、②老齢基礎年金の受給資格期間があるなら、60歳から“特別支給”として老齢厚生年金を受給することができます。しかし受給額が少なくなります。この特別支給の老齢厚生年金ですが、男性と女性では引き上げ時期が5年ほどずれることになるので注意が必要です。厚生年金の定額部分に関しては2001年度から2013年度にかけて、報酬比例部分に関しては2013年度から2025年度にかけて、65歳に引き上げられるという話ですが、女性はその5年遅れになります。

女性だけど年金を増やしたい時には

年金支給年齢とは?

年金の支給開始年齢を見て見ますと、老齢基礎年金が65歳、厚生年金が65歳、確定拠出年金が引き出し自由になるのは60歳となっています。確定拠出年金の場合、何歳からスタートしても、60歳までは原則的に自分が毎月預け入れたお金を引き出すことはできません。しかし老齢基礎年金・厚生年金ともに今後は国は70歳まで支給開始年齢を引き上げる規定路線ですので、いまの若い女性が老後になったころには、確定拠出年金だけが60代で引き出せる「年金」ということになっているかもしれません。

老後の資産計画が立てにくい時代

公的年金の受給額ですが、国の年金財政がひっ迫していますので、将来的に3割減は覚悟すべしという説もあります。受給額カットは頭が痛い問題ですが、老齢基礎年金の削減幅のほうが厚生年金のそれより大きくなる見込みです。公的年金だけに依存した老後の生活設計は今の若い年齢層には無理めになってきています。若い男女には民間生命保険会社等の「個人年金保険」が大人気です。しかし民間が出している個人年金保険は、いくら老後に備えたいといってもあまりにも加入者に不利な“ダメな金融商品”の代表格です。

年金を貯めるだけでは女性は安心できない

日本の主婦の過半数はまったく働いていない件

かつては55歳定年制でしたが、それが60歳に引き上げられ、65歳になり、次は70歳になろうとしています。60歳で仕事を辞めて退職金を貰ったら「早期リタイア」と呼ばれる世の中の到来です。インフレはあまり心配しないでもよさそうですが、公的年金の受給額の削減や支給開始年齢の引き上げ、国保や介護保険の保険料値上がり…には女性も対策を練る必要があります。老後に備えて何をするべきか?むやみに過激な節約に走るとすぐに嫌になってしまいます。投資するのなら自分の「人的資本」に投資しましょう。

「人的資本」とは働く人としての価値のこと

「資本」とはお金だけではなく、人間のことでもあります。働く女性であれば、自分のスキルやキャリアを高めるためにお金を遣えば(例:スクールに通って高度な資格をとる)転職をして年収が上がれば人的資本が増えたことになります。40代の女性なら70代になるまであと30年近くあります。主婦でも週20時間以上働くことで厚生年金に加入できるので、老後の年金額に上乗せできます。年齢的にもまだまだ頑張れるし、働くことで貯金に回せる余剰資金も増えるでしょう。

まとめ

60歳から厚生年金を受給できる特別支給については年齢が65歳まで引き上げられることが決まっていて、女性はそれが5年遅れで実施されるという点は注意しておく必要があるでしょう。

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