医療保険制度について知っておきたい点のまとめ

年収が高い人でも無職の人でも病気になることはあります。日本の医療保険制度は他国と比較してかなりしっかりした、格差を感じさせない制度になっていますので、内容をよく知っておけば、あなたの年収が極端に少ない時期に大病をするような事態になっても、あなたが医療費のために借金を抱え込まなくても済むようになっています。

医療保険制度について

高額の医療費のために生活を押しつぶされないために

年収が高い人は良い医療を受けることが出来るけれども、無職の人や貧しい人は必要十分な医療を受けることができない…そんな国も存在しますが、幸いなことに日本は医療保険制度に関しては世界でもっとも格差の少ない国であると言えます。医療保険制度とは、病院や薬局、その他の医療サービスを受けた時に、その費用の一部(事情によっては10割)を国や自治体や組織が負担するという制度のことです。高額の医療費を10割自己負担にすると、ますます貧富の格差が拡大してしまいます。

公的医療保険の3つの種類とは

日本では全ての国民は何らかの公的医療保険制度に強制的に加入させられます。医療保険制度は全国民が加入し、皆が保険料を出すことで運営している公的扶助制度です。公的な医療保険制度には(1)会社員が加入する「被用者保険」、(2)自営業者や定年退職した会社員が加入する「国民健康保険」(3)75歳以上の「後期高齢者医療制度」の3つに分けられます。全国民がこれらの3つのうちのいずれかに加入しているのですが、被用者保険に関しては会社員は全国健康保険協会、公務員は共済となっています。

公的医療保険制度と私的医療保険のちがい

充実している日本の公的医療保険制度

「通常の病気やけがに対応するのであれば、公的医療保険制度だけで十分」とお金のプロが口をそろえるほどに、日本の公的医療保険制度は優遇されているのですが、日本人は世界一保険が好きな民族であるともいわれ、公的医療保険に加え、他の民間生命保険会社の医療保険に加入している人がほとんどです。他国にも公的な医療保険制度はありますが、サービスは国によって大きな違いがあります。スイスやオランダのように、公的医療保険を国ではなく民間企業が運営・実施している国もあります。

民間の私的医療保険

がん保険や女性に多い特定の疾患については、任意で加入する私的な医療保険制度があります。これは加入者が自分のニーズにあった医療保険を選んで掛け金を払うといった、一種の金融商品です。例えば「乳がん」に罹った女性患者が乳房を全摘出した後に乳房を再生したいと思っているとします。その際、片胸で100万円前後の再生手術費用がかかるのですが、この再生手術の費用は「美容整形」の範疇とみなされるため、公的医療保険ではなく、私的医療保険でなければ賄えないというケースも存在します。

高額療養費制度を知っていますか?

高額療養費制度とは

病気になりたくてなる人はいませんが、突然大病になって働くこともできないのに、1か月に医療費だけで100万円もかかるような状況になったら…借金まみれになり、自己破産するしかないのでしょうか?そんなことにならないために医療保険制度には「高額療養費制度」と呼ばれる、医療費の上限枠を超えて支払った費用を返してもらえる決まりがあります。1か月のうちに支払った医療費の自己負担額が一定の上限を超えた場合、超えた分は戻ってくることを押さえておきましょう。

高額療養費制度の注意点とは?

高額療養費制度は入院中の食事代、差額ベッド代、保険外の自己負担分が対象から外れます。病気によっては3割負担であったとしても、医療費や薬代が高額になることがありますので、1か月単位で上限枠を定めています。例えば、1か月で100万円(医療保険制度を使わず10割自己負担した場合)も医療費がかかったと仮定しても、87,400円を支払うだけでよいのです。この高額療養費制度は自分で申告しなければ、病院で3割支払うことになります。窓口で不明点は問い合わせるようにしましょう。

まとめ

医療保険制度について知識があれば、不要な私的医療保険に加入しなくて済みます。日本人の家計調査を見ると、「支払保険料」がどの世帯も大きな割合を占めているのが分かりますが、不要な保険は断捨離しましょう。高額療養費制度は法改正によって、平成27年から限度額適用賞の区分表記が変更されるので、認定証が2枚に変わるそうです。

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