格安SIMで同じ回線の大手通信会社スマホのSIMロック解除は不要へ

格安SIMを利用できるスマートフォンは、一般的にはSIMフリースマートフォンとなります。また、SIMロックのかかった大手通信会社で販売されているスマートフォンでも、同じ回線を利用したMVNOサービスであれば、利用が可能な場合がありますが、制約があります。この制約をなくす動きをご紹介します。

SIMロックとは

大手通信会社で販売されているスマートフォンは、SIMロックがかかっています。他社の回線を利用できないように、SIMカードの利用に制限をかけています。これは、端末を分割購入などで、残債が残った状態で、他社への乗り換えを防ぐ意味だとは思われます。

この各社のSIMロックに関して、総務省より指導が入り、現在は、購入後180日経過した端末に関しては、SIMロック解除が行えるようになっています。

SIMロック端末でも格安SIMが使える条件(ドコモの場合)

大手通信会社のSIMロックされた端末でも、格安SIMが使える場合があります。ドコモ端末の場合、ドコモ回線のMVNOサービスで利用する場合は、SIMロック解除は不要で利用ができます。格安SIMのほとんどが、ドコモのMVNOサービスを利用しています。例えば、楽天モバイル、FREETEL、OCNモバイルONE、NifMoなどです。そのため、格安SIMを利用する場合、ドコモの端末が使いやすくなります。

ただし、一部制限がある場合があります。ドコモのスマートフォンで、テザリング(インターネット共有)を利用する場合、格安SIMでは利用ができないことがあります。これは、テザリング用のAPN(アクセスポイント)が、ドコモ専用にロックされており、格安SIM用のAPN(アクセスポイント)の設定ができなくなっているためです。このテザリング用のAPNがロックされている端末においては、SIMロック解除をしても、テザリングAPNのロックが外れない場合がありますので、注意が必要です。

SIMロック端末でも格安SIMが使える条件(auの場合)

auのスマートフォンにおいて、au回線のMVNOサービスで利用する場合は、SIMロック解除不要で利用ができます。例えば、mineo、IIJmio、UQmobileなど利用する場合です。それぞれのサービスに合わせてAPNの設定をすることで利用が可能です。ただし、auのVoLTE対応端末に関しては、au回線のMVNOサービスであっても、SIMロック解除が必要となります。

SIMロック端末でも格安SIMが使える条件(ソフトバンクの場合)

ソフトバンクの場合、MVNOサービスがないため、サブブランドであるY!mobile(ワイモバイル)の利用例となります。Y!mobileは、ソフトバンク回線を利用していますが、ソフトバンク端末では利用ができません。SIMロック解除が必要となります。

ソフトバンクとauから同回線MVNO、SIMロック解除不要で乗換え可能に

このように、au、ソフトバンクの回線を利用しているMVNOサービスで、同じ回線の大手通信会社のスマートフォン利用に関して、一部制限があります。「au端末だから、au回線のMVNOサービスが使えると思ったがau VoLTE対応端末なので使えなかった」「ソフトバンクの端末でY!mobileのSIMが使えない」など、制限がかかってしまっています。

これは、大手通信会社よりスマートフォンを購入したユーザーの利便性を大きく損ねるということで、総務省より指導が入る予定になっています。これが実施されれば、auユーザー、ソフトバクユーザーのSIMの選択肢が広がることになります。

まとめ

大手通信会社のスマートフォン端末に関しては、SIMロックの言い訳として、各社のサービスに最適化されているため、他社のSIM利用を制限している、というものがあります。ただ、高額な月額利用料を払わないと使えない端末を提供することは、時代の趨勢に合っていません。安い月額利用料で維持できる格安SIMを、大手通信会社より購入した端末でも利用できることが本来の姿だと思われます。

格安SIMは、SIMフリースマートフォンで使えばよい、という議論もあるかと思われますが、高額な価格で購入した大手通信会社の端末を、格安SIMへMNPしたら利用できない、というのは、ユーザー負担が大きすぎるのではないでしょうか。回線を移行しても、そのまま同じ端末を利用できることが、本来の姿であると思われます。

大手通信会社は、SIMロックという囲い込みの施策ではなく、月額料金の低価格化やサービスの充実にて、顧客を留めるよう努力すべきであって、端末に制限をかけることは得策とは思われません。

余計な負荷をかけて、大手通信会社用にカスタマイズされた端末よりも、SIMフリースマートフォンの方が魅力的になってきている時代です。SIMロックという言葉が不要になる時代をユーザーは待っています。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします!